スペイン語の主語を学んでみよう!
Hola!(こんにちは)
今回は、スペイン語の主語(主格人称代名詞)について解説したいと思います。
スペイン語は英語と異なり、主語により動詞の形が変化します。主語に応じて動詞の形を変えることを「動詞の活用」と言い、スペイン語の文を作る上で最も重要な部分と言っても過言ではありませんので、まずは主語をしっかりとマスターしましょう。
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■主語(主格人称代名詞)とは?:
主語(主格人称代名詞)とは、「私」や「あなた」、「彼」等の人を表す代名詞のことです。
人称は「1人称」、「2人称」、「3人称」と区別され、またそれぞれに「単数」と「複数」が存在します。
★日本語で考えた場合の人称の区分:
①1人称(話し手):私(単数)、私達(複数)
②2人称(聞き手):あなた(単数)、あなた達(複数)
③3人称(上記以外の人):彼、彼女(単数)、彼ら、彼女ら(複数)
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■スペイン語の主語:
スペイン語の主語は以下のようになります。
①1人称単数(私は):Yo(ヨまたはジョと発音。男女共に同じ)
②1人称複数(私達は):Nosotros(ノソトロス、男性の場合)、Nosotras(ノソトラス、女性の場合)
③2人称単数(君):Tú(トゥ)
④2人称複数(君たち):Vosotros(ボソトロス、男性の場合)、Vosotras(ボソトラス、女性の場合)
⑤3人称単数(彼、彼女、あなた):Él(エル、彼)、Ella(エジャ、彼女)、Usted(ウステ、あなた、男女共に同じ)
⑥3人称複数(彼ら、彼女ら、あなたたち):Ellos(エジョス、彼ら)、Ellas(エジャス、彼女ら)、Ustedes(ウステデス、あなたたち、男女共に同じ)
気を付けるべき点は、スペイン語の場合、話し手や聞き手の性別によって、主語の形が変化する場合があるということです。
2人称単数のTúとUstedの違いは、Túの場合は友人間や知人間で使われる主語で、Ustedは初めて会う人や目上の人等にも使えるフォーマルな言い方です。
*2人称単数である「あなた」を意味する「Usted」や複数形の「あなたたち」を意味する「Ustedes」も、文法上は3人称として区分されています。
*ただ、国や地域、年代等によってはTúがフォーマルな場面でも使えたり、逆に友人間でもUstedが使われることもあります。例えば、私の住んでいるコスタリカでは、友人間であってもUstedをよく使う傾向があります。
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■その他の注意点:
①複数系で男女混合のグループを表す場合:
複数形の場合、グループの中に一人でも男性が混じっていた場合は男性形の主語が使われます。例えば、10人のグループがあり、その中の9名が女性で1名だけが男性であったとしても、この場合に使われる主語は男性形の「Nosotros」や「Vosotros」、「Ellos」になります。
②文章では略して表記されることがある:
3人称単数の「Usted」は文章では、Vd.またはUd.と略して表記されることがあります。同様に複数の「Ustedes」も、Vds.またはUds.と表記されるケースがあります。
③動詞の活用との関係について:
スペイン語では動詞の形が主語により変化します。この事を「動詞を活用する」と言います。動詞の形を見れば、主語が分かるため、会話の中では往々にして主語が省略されます。動詞の活用についての解説はまた別の記事でご紹介します。
④国や地域により使われる主語は異なる:
基本的に、中南米のスペイン語圏の国々では「Vosotros(Vosotras)」は使われません。複数形の場合は、相手との親密度や関係に関わらず、常に「Ustedes」が使われます。また、中南米の一部地域(アルゼンチン等)では、「Tú」の代わりに「Vos(ボス)」が使われることがあり、動詞の活用も地域によって変わってきます。
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いかがでしたか?
主語をしっかりと覚えることが、その後のスペイン語の難しい部分の一つである「動詞の活用」を覚える上でとても大切になってきます。
今回も記事を最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、Hasta Luego!