スペイン語の形容詞を覚えよう!
Hola!(こんにちは)
今回は、
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■形容詞について:
形容詞とは、名詞を修飾する(より詳細に説明、限定する)ための言葉です。
スペイン語の形容詞では、英語とは異なり、修飾する名詞の性別(男性または女性)と数(単数か複数)を一致させます。ですので、名詞の性別を覚えることもスペイン語では大切です。
スペイン語の名詞や名詞に付けられる冠詞については、以下の記事でご紹介していますので、ご覧ください。
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■形容詞の形について:
では、次に、スペイン語の形容詞について、より詳しく説明をしていきます。
全ての形容詞は、男性単数形が基準の形とされており、辞書に掲載されている形容詞の単語は、男性単数形の綴りであるということを覚えておきましょう。
語尾が-oのものと-o以外で終わるものと2種類に分けられ、多少の例外はあるものの、基本的に以下のように変化します。表ではBonito ボニート(綺麗)とDifícil ディフィシル(難しい)という2つの形容詞の変化について見てみましょう。
■語尾が-o:
★Bonito:
男性形単数:Bonito ボニート
男性形複数:Bonitos ボニートス
女性形単数:Bonita ボニータ
女性形複数:Bonitas ボニータス
★Difícil:
男性形単数:Difícil
男性形複数:Difíciles
女性形単数:Difícil
女性形複数:Difíciles
では、次に、形容詞の性と数の変化、そして、語尾が脱落する場合のルールについて解説をしていきます。
①性の変化:
性の変化については、以下の3パターンがあります。
1)-oが-aに変化する:
男性単数形が-oで終わるものは、-aに変換することで女性単数形に変化させることができます。
(例1)Argentino アルヘンティーノ(アルゼンチンの)→Argentina アルヘンティーナ
(例2)Gracioso グラシオソ(面白い、愉快)→Graciosa グラシオサ
2)変化しない:
男性単数形が-o以外で終わるものは、次の(c)の場合を除き、形が変化することはありません。男性単数形も女性単数形も同じ形となります。
(例1)Tradicional トラディシオナル(伝統的な)
(例2)Triste トリステ(悲しい)
3)-aを付けくわえる:
男性単数形が-orで終わるものや男性単数形が-oとならない地名、国名を表す形容詞の多くが、語尾に-aを付け加えることで女性単数形に変化します。
-aを付け加えることで音節の数が変化し、アクセント記号が不要になるケースもありますので、ご注意ください。
(例1)Acogedor アコヘドール(居心地の良い) → acogedora アコヘドーラ
(例2)Japonés ハポネス(日本の) → japonesa ハポネサ
②数の変化:
数の変化(単数、複数)は、基本的に以下の2パターンが存在します。この変化の考え方は、名詞の数の変化のさせ方と同じです。
1)-sを付け加える:
単数形が母音字で終わるものは-sを付け加えると複数形になります。
(例1)Cusqueño クスケーニョ(クスコの人)→ Cusqueño クスケーニャ
(例2)Amable アマブレ(親切な) → amables アマブレス
2)-esを付け加える:
単数形が母音字以外で終わるものは-esを付け加えると複数形になります。
(例1)Fundamental フンダメンタル(根本的な)→ Fundamentales フンダメンタレス
(例2)Azul アスル(青い) → azules アスレス
③語尾が脱落する:
いくつかの形容詞は、男性単数形の名詞の前に置かれることで、-oが脱落します。
(例1)Bueno ブエノ(良い)→Buen ブエン
=Buen tiempo ブエン ティエンポ(いい天気)
(例2)Malo マロ(悪い)→ Mal マル
=Mal tiempo マル ティエンポ(悪い天気)
※その他の例として「Grande グランデ(大きい)」という形容詞については、名詞の前につく場合は男性、女性にかかわらず-deが脱落して「gran」という形になります。
(例)Gran hombre グラン オンブレ(偉大な人)
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■形容詞の用法について:
用法は、主に以下の2パターンがあります。
①名詞を修飾するパターン
(例)Un perro negro ウン ペロ ネグロ(黒い犬)
②SerやEstar等の動詞の後に置き、「主語は~である」という文を作るパターン
(例)Estos panes son suaves エストス パネス ソン スアベス
(これらのパンは柔らかい)
注意すべき点としては、スペイン語の形容詞は修飾する名詞の後に置かれるということです。ただ、名詞を前に置くことにより、意味が変わるケースもあります。名詞の前後により、意味が変わる形容詞の場合は、辞書にも「+名詞」(名詞の前に置く場合)や「名詞+」(名詞の後ろに置く場合)というふうにわけて意味を記載していることが多いです。
(例1)Pobre ポブレ
・Pobre hombre ポブレ オンブレ(可哀そうな男性)
・Hombre pobre オンブレ ポブレ(貧しい男性)
(例2)Viejo ビエホ
・Viejo amigo ビエホ アミーゴ(旧友)
・Amigo viejo アミーゴ ビエホ(年配の友人)
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いかがでしたか?
英語とは異なり、名詞の性別と一致させなければならないことや、名詞の後ろに形容詞を置くことなどは、慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、少しずつ覚えていきましょう。
形容詞を覚えることで、会話の幅も増えて、会話もより楽しくなると思います。名詞を覚える際は、その名詞の性別もセットで覚えるように意識しましょう。
今回も記事を最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、Hasta luego!(またね)