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スペイン語の基礎!発音を覚えてみよう!

Hola!(こんにちは)

 

今回は、スペイン語の基礎中の基礎とも言える発音について学んでいきましょう。

スペイン語の発音は英語等と比べ、ローマ字読みをすればよいだけなので、日本人にとって発音しやすく学びやすいと言われています。

 

ただ、中には例外もあり、日本語にはない独特の発音等もありますので、今回の記事はそれらの発音を中心に解説をしていきます。

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■スペイン語の母音について:

スペイン語の母音は、日本語の「あ/い/う/え/お」の順番が変わるだけで「a/e/i/o/u」の五音となります。

これが、スペイン語が日本人にとって発音しやすい言語と言われる理由の一つだと思います。

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■スペイン語の発音のポイント10個:

①BとVの発音の違いについて:

この2つの文字の発音に違いはなく、どちら共に、日本語のバ行の発音です。特に英語の「V」のように、唇をかみながら発音する必要はありません。

(例1)Buenas tardes ブエナス タルデス(こんにちは)

(例2)Villa ビジャ(村)

 

②C/S/Q/Zの発音の違いについて:

●Cの発音:

Ca カ、 Ce セ、 Ci シ、 Co コ、 Cu ク

 

●Sの発音:

Sa サ、 Se セ、 Si シ、 So ソ、 Su ス

 

●Qの発音:

Que ケ、 Qui キ

 

●Zの発音:

Za サ、 Zo ソ、 Zu ス

 

表のようにCは、ca/co/cuはカ行・ce/ciはサ行、Sはサ行、Qはque/quiのみ存在しカ行Zはza/zo/zuのみ存在しサ行になります。Zはローマ字読みのザ行となりませんので注意してください

 

Ce/CiとZの発音については、sは日本語のサ行音で問題ありませんが、他のサ行であるce/ciとzについては、地域によって発音の仕方が異なります。少しざっくりとした説明にはなってしまいますが、スペインとその他のスペイン語圏(中南米)では違いがあります。

 

中南米の場合:いわゆる日本語のサ行音でsとの発音の区別を行いません。

スペインの場合:英語のthのように上下歯間に舌先をはさんで、その隙間から音を出すイメージです。

(例1)Gracias グラシアス(ありがとう)

(例2)Canción カンシオン(歌)

 

次に、Ca/Co/CuとQue/Quiの発音の違いについてですが、Ca/Co/CuとQue/Quiの発音は、日本語のカ行に近い音です。注意していただきたいポイントとしては、Que/Quiはクエ/クイとは読まないということです。

 

また、アルファベットに存在するKについても同様です。Kは外来語に使われることが多いので、頭の片隅に置く程度で問題ありません。

(例1)Costa Rica コスタリカ

(例2)Quintana roo キンタナ ルー(メキシコの州の名前)

(例3)Catarata カタラタ(滝)

 

③語尾がDを終わる場合:

基本的には、日本語のダ行の発音でOKですが、語尾がdで終わる場合は、ほとんど発音はされず、聞こえません。

(例)Ciudad シウダと聞こえ、最後のdの部分はほとんど発音されません。

 

ただし、はっきりと発音はされないものの、舌先を前歯につけて、最後のdを発音するイメージは常に持ちましょう。イメージとしては、小さな「ッ」を最後に付ける感じで発音すると良いでしょう。

(例1)Ciudad de panamá シウダッ デ パナマ(パナマシティー、パナマの首都)

(例2)Trinidad y tobago トリニダッ イ トバゴ(トリニダードトバゴ)

 

④Hは発音しない:

これは、スペイン語の他にも語源が一緒とされるイタリア語やポルトガル語でも同様であり、例えば、世界的に有名な日本の車やバイクの会社である「Honda(ホンダ)」は「オンダ」と発音されます。その他の例としては、挨拶の「Hola」もhは発音されず「オラ」と読みます。

 

⑤G/Jの違いについて:

●Gの発音:

Ga ガ、Ge ヘ、Gi ヒ、Go ゴ、Gu グ、Gue ゲ、Gui ギ

 

●Jの発音:

Ja ハ、Je ヘ、Ji ヒ、Jo ホ、Ju フ

 

上記を見てもらうと分かるかと思いますが、gはge/giのみハ行・ga/go/guはガ行、jはハ行となります。ただし、gについてはgue/guiと表すことで、ゲ/ギの発音となるので注意しましょう。

さらに、uが特殊文字üとなりgüe/güiと変化する場合、発音はグエ/グイとなることも覚えておきましょう。

(例1)Bilingüe ビリングエ (バイリンガル)

(例2)Paraguay パラグアイ

(例3)Che guevara チェ ゲバラ(アルゼンチン人の革命家)

 

Ge/GiとJの発音は日本のハ行の発音とは少し異なり、喉の奥を絞めるように力を入れて発音するようなイメージとなります。

(例1)Japón ハポン(日本)

(例2)Generalmente ヘネラルメンテ(一般的に~、副詞)

(例3)Gimnasio ヒムナシオ(ジム)

 

⑥L/R/RRの発音の違い:

この3種類の文字の違いはなかなか難しく、しっかりと覚えることが大切です。

●Iの発音:

上前歯の付け根に舌をあてて、舌の両側にできた隙間から発音するイメージです。

(例1)Llamar ジャマール(呼ぶ、電話をかける)

(例2)Llenar ジェナール(~を~で満たす、一杯にする)

 

ちなみに、Lが語尾に来る場合は、「ル」という発音となりますので注意が必要です。

(例1)Español エスパニョール(スペイン語の、スペインの)

(例2)Papá noel パパ ノエル(サンタクロース、Santa clausoとも言います)

(例3)Brasil ブラシル(ブラジル)

 

●Rの発音:

基本的には、日本語のラ行音とほぼ同じ発音となります。

ただし、語頭と語中でl/s/nの後にくる場合は、rrの発音と同じ巻き舌となります。

(例1)Peペルー

(例2)Rompecabezas ロンペカベサス(ジグソーパズル)

(例3)Rio リオ(川)

 

l同様、rが語末にくる場合は、イメージ的には「ル」になるので注意が必要です

(例1)Comer コメール(食べる)

(例2)Beber ベベール(~を飲む)

 

●RRの発音:

rと同じ舌の使い方ですが、舌を2・3回弾かせるイメージで動かします。

いわゆる巻き舌で、スペイン語特有の発音方法といってもいいでしょう。

(例1)Ferrocarril フェロカリル(鉄道)

(例2)Hierro イエロ(鉄)

 

ちなみに、筆者は日本で大学のスペイン語学習コースを受講した際、講師のスペイン人の方から教わった巻き舌発音の練習方法がとても面白かったので、少しご紹介します。

 

やり方は至ってシンプルで、日本語の「サッポロラーメン」という言葉の「ロ」と「ラ」の部分を巻き舌発音を意識しながら、何度も繰り返し言うという方法です。最初はゆっくりでいいので、巻き舌発音を意識しながら繰り返して、慣れてきたら、徐々にスピードアップをしてみましょう。

 

筆者はこのやり方でそこそこ巻き舌発音をマスター出来たと思っています(笑)皆さんも是非お試しあれ!

 

⑦Mが単体の時の発音:

この場合は、「ン」の発音になります。

(例1)Campesino カンペシーノ(農民、田舎の人)

(例2)Campo カンポ(田舎)

 

⑧Ñの発音:

ニャ行の発音になります。

(例1)cuñado クニャド(義理の兄、義兄)

(例2)España エスパーニャ(スペイン)

 

⑨Xの発音:

「クス」音が使われますが、直後に子音が来る場合は「クス」の「ス」だけ残り、サ行音やハ行音で発音される例外もあります

(例1)Examen エクサメン(試験)

(例2)Extranjero エクストランヘロ(外国人)

 

⑩Y/LLの発音:

いずれも基本的にジャ行で変換されますが、国や地域によってシャ行で発音されることもあって、その象徴的な例がアルゼンチンです。

(例1)Yo ジョ(私)

(例2)Yerno ジェルノ(娘婿、義理の息子)

(例3)Llama ジャマ(リャマ、動物)

 

また、yが単体で使われるとき、語末にくるときの読み方は「イ」となるので注意が必要です。

(例1)y イ(~と、英語のandに相当する言葉)

(例2)Hoy オイ (今日)

(例3)Uruguay ウルグアイ

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いかがでしたか?

 

基本的にはローマ字読みでOKであり、発音をしっかりと覚えれば、スペルも自然と覚えることが出来ますので、その点は英語等と比べて大きな利点だと思います。

ただ、地域や国により発音の違いがあったりもしますので、その点には注意してください。慣れてくると英語やドラマ、YouTubeの動画を見ていても、「あっ、この人はアルゼンチンかウルグアイの人だな」や「あっ、この発音はメキシコっぽい」等と国によるスペイン語の発音の違いにも気づけるようになってきて、語学学習の楽しさが広がります。

 

何事も、Paso a paso パソ ア パソ(少しずつ、段階的に)の精神で、粘り強く学習していきましょう!

 

今回も記事を最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは、Hasta luego!(またね)